水虫を掻くのは気持ちいいですが、手で掻くとどんなデメリットがあるのでしょうか？

水虫にかかった人の多くは、足がかゆくて耐えられないので、患部を手で掻いてしまいます。実際、患部を手で掻くことは一時的には患者にとって楽になりますが、長期的には多くのリスクを伴います。例えば、丹毒、急性蜂窩織炎、急性リンパ管炎などの病気に感染する可能性があります。したがって、水虫にかかったら、すぐに治療を受けなければなりません。医師の治療を受けずに掻きむしるだけにしないでください。

1. 丹毒

水虫患者がベータ溶血性連鎖球菌に感染すると、この病原菌は水虫病変の皮膚を通して中型または小型リンパ管に容易に侵入し、皮膚と網状リンパ管の急性炎症、すなわち丹毒を引き起こします。

この病気は急速に進行し、最初は足の裏とふくらはぎの水虫の側面に赤み、腫れ、灼熱感、痛みを伴う発疹が現れます。その後、発疹は硬くなり始め、灼熱感を伴う斑点を形成し、すぐに周囲に広がって大きな緋色の斑点になります。

さらに、この病気の患者は、高熱、悪寒、頭痛、関節痛、全身の不快感などの症状を示すことがよくあります。病気はしっかりと治療しないと再発することが多く、長期間続くと、患部の皮膚のリンパ管が詰まり、リンパ液が停滞して、その部分の皮膚が厚くなり、荒れ、二次性象皮病を引き起こすこともあります。

2. 急性蜂窩織炎

この病気は通常、水虫の病変部に発生します。病変部位の皮膚は比較的緩いため、炎症が容易に広がり、急性びまん性化膿性炎症を引き起こし、時には筋膜や深部筋組織にまで影響を及ぼすこともあります。

患者の患部の皮膚には通常、赤み、腫れ、熱感、痛みなどの明らかな症状があり、病変は暗赤色で周囲の組織との境界が不明瞭です。このような患者は、悪寒、発熱、疲労などの症状を示すことが多いです。炎症は急速に悪化し、局所の化膿や局所の出血性壊死を引き起こし、さらには敗血症を引き起こして患者の生命を危険にさらすこともあります。

3. 急性リンパ管炎

患者の水虫病変部の皮膚に軟化、びらん、水疱、化膿などの症状が見られる場合、二次的な細菌感染を起こして急性リンパ管炎を引き起こしやすくなります。急性リンパ管炎は、損傷した皮膚を通じて病原体がリンパ管に侵入することで引き起こされる急性の炎症です。

この病気はふくらはぎの内側によく発生します。病気の初期段階では、水虫の病変部位に赤み、腫れ、熱感、痛みなどの症状が現れることがあります。さらに、急性リンパ管炎の患者は、さまざまな程度の悪寒、発熱、食欲不振、全身倦怠感などの症状を示すことがよくあります。