体温を測る正しい方法と手順

体温を測る正しい方法と手順

風邪や発熱など、全身に影響を及ぼす病気にかかると、体温が上昇することがよくあります。体温の上昇は脳に大きなダメージを与え、知能にも影響を及ぼす可能性があります。体温を下げる対策を講じた後は、体温が正常に戻ったかどうかを確認するために体温計で体温を測定する必要があります。ただし、正しい方法で体温を測定しないと、不正確な結果になります。ここでは、体温の正しい測定方法を紹介します。

1. 経口試験法。

殺菌した温度計を舌の下に置き、唇をしっかりと閉じ、冷たい空気が口の中に入り、口腔内の温度に影響を与えないように口から呼吸しないでください。5 分後に温度を読みます。口腔内で測定された体温を口腔温といいます。正常な体温は36.2度から37.2度の間です。

2.肛門測定方法

患者は横向きに寝て、直腸温度計のヘッドに潤滑剤を塗り、温度計の長さの半分に達するまでゆっくりと肛門に挿入します。5 分後に読み取ります。直腸測定で測った体温を直腸温といい、平熱は36.5度~37.7度です。肛門測定は主に子供や意識不明の患者に使用されます。

3. 腋窩測定法

脇の下の汗を拭き取り(汗をかくと体温計の数値が下がります)、脇の下の奥深くに体温計を置き、上腕で体温計を挟んで、10分後に体温を読み取ります。腋窩法で測った体温を腋窩温といい、正常な体温は36~37度です。腋窩測定法はより安全で、より便利であり、交差感染の可能性も低くなります。

注記:

体温測定に誤差が生じる要因はいくつかあります。例えば、測定前に水銀柱を 36 度以下に振っていないのに、測定結果が実際の体温よりも高い場合、測定時間が不十分、腋窩温を測定する際に体温計の位置が間違っている、患者が体温計をしっかりと締めていないなどの理由で、測定結果が実際の体温よりも低くなる場合、体温計の近くに氷嚢や湯たんぽなど局所体温に影響を与える冷たいものや熱いものがある場合、検査前にお湯でうがいをしたり、脇の下を熱いタオルで拭いたりする場合など、体温計の読み取り精度に影響を与える可能性があります。

体温を測定するときは、正常な体温は個人によって若干異なることに留意する必要があります。女性の体温は、月経前や妊娠中は正常よりわずかに高くなります。高齢者の体温は、代謝率がやや低いため、若年者や中年者に比べて比較的低くなります。同じ人でも、体温は24時間の中で変動します。一般的に、午後の体温は午前よりもわずかに高くなります。激しい運動や労働、食事の後にも体温がわずかに上昇することがありますが、変動幅は通常1度を超えることはありません。

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